猫とスカイライン


夜の東名高速の下り路線を、古いスカイラインに無理をさせて、時速145キロですっ飛ばしていた時には私は確かに女の姿をしていた。
 背中まで届く髪を、夕べ酔いに任せて、肩まで切った。あの人の触れた部分を、一つずつ自分から切り離してしまいたいと思ったのだ。
 鏡の前で、裁ちばさみを手にした私は、恐らく人を呪い殺しそうな表情をしていたと思う。薄暗い部屋の中で、異様に光を放つのは、私の二つの目だけだった。しかし大きな裁ちばさみは誰かの喉仏に突き刺さるわけではなく、私自身の髪をざざっと落とすに留まった。左手で髪を一束握り、右手に握ったはさみを髪に差し入れる。
 ざっ。ざっ。しゅっ。
 私の体から離れた一束の髪の毛は、生の味を無くした、ただの「物」でしかなかった。

ああ、私はありとあらゆる死んだ物たちによって作られていて、そしてそれによって生かされている。

 後は何の感興もなく、はさみを肩のラインに合わせて、ぐるりと1周させた。散切りのおかっぱ頭は、岸田劉生の「麗子像」みたいだとぼんやり思った。髪を切ってしまったら、もうそれ以上自分を切り抜く作業には興味がなくなっていた。あの人が触れたこの手を切り落としても、あの人がキスしたこの唇を切り落としても、あの人が乱暴に引き寄せた足首を切り落としても、思ったよりは悲劇的なんかじゃなく、こんな風に少し滑稽な私が残されるだけだと気付いたからだ。

 だから髪型だけは、少し普通の人々から逸脱していたかも知れないけれど、それを除けば私は、少し疲れたごく普通の女性会社員だと誰もが認めてくれただろう。

  紺色の車体にテールランプは丸目。6年前に友人に譲ってもらったスカイラインは老体だが、カルロス・ゴーンによってオヤジ化されてしまった今の姿とは違う、スポーツカーの味を今でも充分味あわせてくれる。

  何処へ行こうとしてるんだろう。

 アクセルを踏む足がほんの少しゆるむ。

 もう、あの場所へ行っても、あの人はいないのに。


 待っていても、二度と現れはしないのに。


「愛してるよ」
最後に身体を重ねた夜、あの人は確かにそう言った。女の身体を押し開き、自分自身を鼓舞するための、ただの「セリフ」に過ぎなかったかも知れない。それでも私はその言葉を心から嬉しいと思った。あの人の手が私の背中をゆっくりと撫でるたびに、私は唸り声のように愛情を吐き出した。そして最後にはあの人の肩にぎゅっとしがみついて、耳元で「痛いよ、そんなに爪立てたら」と低く囁かれて、天も地も分からなくなって、ベッドの海に投げ出されていた。両方の手首をつかまれたまま、私は「愛してるよ」と言うあの人の声を、心の中で何度も反芻した。
 私は本当にあの人を、好きだったのだ。理由も理屈もなく、ただひとえにあの人の引力に引っ張られた。実も蓋もない。ただ好きだと言う、子供のように素直な思いの前で、私はなす術もなかった。「愛している」のだと、自覚するより他になかった。  駆引きなど出来ないほど、私はその気持ちに操られた。27年間生きてきて、そんな事は初めてだった。


 海老名のサービスエリアを素通りして、厚木の街の灯りが見えるまで、スカイラインのスピードは120キロを維持しながら、路面を滑っていった。
 引力。まだ肌に残るあの人の引力がそうさせているのだろうかと思うほど、私の心は揺れながらも後戻りだけは許さなかった。
 紅いマニキュアがところどころはげている。ふとハンドルを握る自分の指先を見つめて、そんな事に気が行ってしまう。もしあの人に会えたとき、こんな指では触れられない。
 思わずサンバイザーを下ろして、その裏側にある小さな鏡を覗き込む。そこにはざんばらな髪をヘアクリームでなんとか押さえつけてはいたけれど、充血した目を吊り上げた、おばけみたいな自分の顔があった。

 もしあの人に会えたとき、こんな顔では恥ずかしい。

 次のサービスエリアでもう一度髪型を整え、化粧を直そうと思う。すると知らずにアクセルにかける足の力が強くなる。
 スカイラインはふいと車体を低くして、150キロに到達した。とたんに横風が車体に叩きつけられる。身体にその風の力を感じながら、私はハンドルをぐっと握りなおす。
 10トントラックが追い越し車線を駆け抜けていくと、スカイラインがわずかに左にそよいだ。

 目の前に中井のサービスエリアが迫っていた。

 スピードを必死に抑えながら、左のウインカーを点灯させて、サービスエリアへとハンドルを切る。スカイラインは、微かにタイヤを軋ませて、不吉なブレーキ音を響かせながら、私の運転に応える。ここを過ぎたら、あの場所まではもうすぐだ。このサービスエリアを逃すと、身だしなみを整える場所はもうほとんどない。抑え切れなかったスピードを、最後のブレーキの一踏みで遮って、スカイラインを白線で囲われたスペースへいざなう。
 駐車場には西へ帰る途中か行く途中か、大型のトラックがひしめき合っていた。運転席のドアを開けて、静かに駐車場に足を下ろす。ひんやりとした晩秋の空気が、強張った身体を一気に包んでいく。エアコンで温まり、ぼんやりと留まっていた能の機能が、ふいに活動を始める。その感覚に、めまいを覚えて足元がふらついたが、そんな私を支えてくれる腕は、ここには無かった。
 一人足を踏ん張る。私は、一人でも、あの人のいる場所へ、なんとかたどり着かなくては。
 女一人で高速道路を飛ばしているのは、やはりまだ珍しいのだろう。ドアをロックしてトイレへ歩き出すと、煙草を吸っていた運転手らしき男たちが、もの珍しそうに私を頭からつま先まで眺め回した。
(見ないでよ)
 私は舌打ちしたい気持ちで足を早める。そう、誰にも見られたくない。私はあの人のためだけに、この身体を使っている。あの人に見せるまでは、誰にも見られたくない。
 女子トイレにはまったく人気がなかった。ふと腕時計を見るともう夜の11時を回っている。私は溜息をひとつついて、ベージュの革のバックから携帯電話を取り上げてみた。電話の着信もメール受信のマークも、そこには表示されていなかった。一瞬ぱっと明るい液晶の画面が広がるのは、私へのコンタクトを誰も仕掛けてこなかったことの証しでしかない。勿論、あの人からも。もうそんな事にも、少しずつ慣れ始めた自分がいる。曇った鏡の中に悄然と立ち尽くしている女の姿は、恐らくどんなオーラも放ってはいない。たとえ私が殺されて、警察が聞き込みを行ったところで、私の印象は誰にとっても蜃気楼のように薄ぼんやりとしたものでしかないだろう。
 そう、幼い頃よく遊んだ隣のあの子、名前はなんだっけと笑いながら思い出そうとしても絶対に思い出せない、それと同じくらいに、曖昧な存在感。
 そんな事はさておいて。
 私は頭を横に振って、そっと鏡を覗き込む。水垢で汚れていない上半分の部分に、自分の顔を写してみる。笑えないくらい酷い顔をした自分に、もう一度溜息をついてから、化粧品の入ったポーチをバックから取り出した。
 まず油とり紙を一枚顔に押し付ける。てかりがとれると、疲れた顔が少し落ち着く。
 ファンデーションのパフを頬に滑らせる。紅いリップグロスを唇に塗りつける。そして折りたたみのブラシを広げて、ざんばらの髪の毛にそっと沿わせる。首の辺りにちくちくとあたる髪がうっとうしくて、思わず首筋に手をあて、毛先を指で弾いてしまう。
 ベージュの薄手のセーターの裾を引っ張って形を整える。ウールの緑のスカートが、少し正面とずれていいるのを回して正しい位置に直す。そして最後に、小さなガラスのアトマイザーを出して、耳の後ろに吹き付ける。
 甘い果物の香りが柔らかく立ち上るのを待つまでもなく、私はバックを抱えて早足にトイレを出た。
 スカイラインの運転席に乗り込んで、車のキーを回すとき、ふと自分の指先に目が行く。ああマニキュアが。でもマニキュアは持っていないし、塗りなおすのは不可能だ。
 しばらく自分の指を見つめていたが、諦めて車を出した。いくら見つめたところで、魔力でマニキュアが綺麗に元通りに修復されるわけではないのだ。

 あの人は照れ屋だったけれど、それでもよく
「綺麗だな」「可愛いな」
と私に言ってくれた。本当にそう思っているのか、場を盛り上げたくて口にしてみただけなのかはわからない。でもそう言われれば、臆面もなくその言葉にすがりつき、一生懸命自分を飾る事に没頭するのが女かも知れない。そしてそれが女にとって楽しい作業である事を、あの人は多分知っていたのだろう。
「誰にでも言っているんでしょう?」
私はよくそんな風に言っては、あの人に溜息をつかせた。私は知っていた。あの人が私だけを、女として受け入れていたわけではない事を。
 あの人は嘘をつかない。嘘をつかない事で、私がいくら傷つこうと、あの人は取り合わなかった。だから私はあの人に他の女の匂いがするたび、泣いてなじって、最後にはまたその腕に抱かれたがった。他の女の匂いを洗い流したくて、自分の身体をあの人に押し付けた。誰かが触れたあの人の身体を、私がもう一度触れなおしている。それはとてつもなく寂しい作業ではあったけれど、そうせずにはいられなかった。そうするより他に、私はあの人を愛し続ける方法を見出せなかった。
 喉を鳴らし舌を這わせると、あの人が快楽に目を閉じる。そんなあの人を見上げながら、一粒涙を流すのが常だった。

 大井松田のインターで車を左に寄せて一般道におりる。ここからあの場所までは、そう遠くない。
 2人の隠れ家のようなあの公園。子供用の背の低いブランコが2つと、楕円形の砂場と、木製のベンチが1つあるだけの、ほんの小さな公園。しかしその公園は豊富な木々に囲まれて、まるでゆりかごのように、心を落ち着かせる場所だった。常緑樹も多く、冬になっても夜なら、公園の外からは人がいるのかいないのか、簡単には判断できないくらいだった。
 あの人のマンションは、その公園から歩いて15分もかからなかった。この場所で、金曜日の夜にはいつも待ち合わせた。あの人より早く仕事の終わる私が、高速を飛ばしてここまでやってきた。時にはあの人のほうが早くついて、公園のベンチで煙草をふかしていることもあった。目が合うと無表情のまま近付いてくるくせに、隣に座ったとたんに、今日あった出来事や、休日に行った場所の感想や、言葉が溢れて止まらない人だった。私はその声の響きに身を任せてあの人の話す事を聞いているのが好きだった。

「もう無理だ。別れたい」
あの人がそう言ったときにも、私はその言葉に素直に従う事など出来なかった。何故私を置いていくの?何故私を捨てるの?私はあなたに愛されたいだけなのに?
 公園の明るい水銀灯が、あの人の手を白く浮かび上がらせていた。あの人は何も言わずに首を横に振って、そして私を置いてそっと立ち去った。私が立ち上がるのを待っていてはくれなかった。すらりとした後姿が、あっという間に角を曲がって消えていってしまった。

 公園のわき道に車をとめて、木々の間に作られた入り口から公園に入る。沈丁花の匂いがかすかに漂ってくる。足もとの砂を、ブーツが踏みしめる音が、じゃりり、じゃりりと耳にこだまする。いつもの三人がけの茶色いベンチには、勿論誰もいない。腰掛けると、冷たい木の感触が身体を貫いていく。思わず身震いして、手にした厚手のウールのピーコートを羽織った。
虫の声がする。
遠くで車のクラクションが鳴る。
風に木の葉がさらさらと揺れる音がする。
背の低いブランコが、フラフラと小さく風にそよぐ。

空白の時間が過ぎていく。


私は一人、だった。

「遅れてごめん」
と駆け寄ってくる優しい笑顔はもうなかった。

私はもう、あの人に望まれてはいなかった。

 なのに、念入りに化粧を直して、塗りなおせなかったマニキュアを気にしながら、私はこの場所まで来てしまった。あの人は、もう二度とやってこないのに。

 呆然と空を見上げてみる。ぽつんぽつんと星が頼りなくそこにいる。遠くには東名を照らすオレンジの灯りが、天の川のように何処までも続いている。「綺麗だね」と2人同時に口にして、思わず笑いあった夜があった。あの日もこんな風に、少し身震いするような冷たい夜だった。2人で暖かい缶コーヒーを握り締めながら、白い息を吐いて、言葉を紡いだ。
「君はあの道を一人で走ってくるんだね」
東名の灯りを眺めながら、いとおしむように言ったあの人の言葉は、冷え切ってしまった私の体を、芯からじんわりと暖めてくれた。



 でもそれは、もう、跡形も無く、過去のものへと形を変えたのだ。

 私は、一人、なのだ。

 喉の奥に何かが詰め込まれたように、息苦しかった。私には身動きすら許されない。私にはどこにも、行く場所さえない。右手の薬指にはめ込まれた銀色の指輪が、キンと冷えて重かった。



 ふとベンチに投げ出した自分の手に暖かみを感じて我に返る。
見ると、真っ白でふさふさとした毛並みの大きな猫が、私の手に顔をすり寄せているのだった。まん丸な緑色の瞳を見開いて、精一杯可愛い顔をして見せている。お腹がすいているのだろう。甘えて餌をねだろうと思っているのだろうか。手を引っ込めるのもためらわれて、そのままにしておくと、ざらざらとした舌で手の甲をゆっくりと舐め始める。その思いがけない硬い感触に驚いて、私は手を引っ込めた。
 すると猫は、右の前足を伸ばしてきて、引っ込めた私の手を引き寄せるように軽くちょんちょんと突っつくのだった。その仕草が可愛らしくて、私はふっと笑いを漏らしてしまう。そして猫の望むように、もう一度手をベンチの上に投げ出してみる。猫は満足したように、私の手を右前足で抱え込み、ざらざらと手の甲を舐め始める。
 私はその身体を擦り付けて甘えてくる暖かな存在に、心を奪われた。微笑みが自然と唇にも瞳にもあふれていくのを、抑えられない。そして次の瞬間、今度は堰を切ったように涙があとからあとから流れてきた。猫はいぶかしげに一瞬私の顔を見上げたけれど、すぐにうつむいて一心にその額を私の手にすりつけはじめた。
 私を求める体温があること。
それが救いだった。たとえ野良猫の気まぐれであっても。
そしてこんな風に身体をすり寄せる素直さが、私には羨ましくて仕方がなかった。
 私は何故、去っていくあの人の背中を追いかけて、素直に抱きしめてしまえなかったのだろう。夜の冷たい風が私の髪を揺らして、何度も頬に打ち付けられた。手を伸ばして猫の背中にそっと触れてみる。ふっくらとした柔らかな毛並みが、穏やかに手のひらを暖めてくれる。三角の耳の裏をそっと掻いてやる。紅いマニキュアが白い毛の中に見え隠れする。よく見ると、その頭にはベージュ色をした直径3センチくらいの紋がある。私はその紋の辺りを、何度も何度も指でなぞる。猫は「ゴロゴロ」と喉を鳴らして、もう一度私の手の甲に自分の額をこすりつけてきた。
「あったかい」
私は泣き笑いのままつぶやいた。猫はそれに答えるように瞳をきゅんと細めて、私の膝に顎を乗せ、幸せそうな唸り声をつぶやき続けている。私はブーツの両足をベンチの上に引き上げて身体を丸め、白い猫と体温を分け合った。


 目が覚めると、辺りは朝の太陽に照らされていた。猫はもういなかった。公園で眠ってしまうなんて、と、ぼんやりと思う。
 私はそっと身体を伸ばし、時間を見ようと腕時計に目をやる。しかし腕時計はなかった。目にしたのは、白い毛に覆われた柔らかな前足。思わずベンチから立ち上がろうとする。しかし二本足で立ち上がろうとすると身体のバランスが保てず、そのまま四つんばいに倒れこんだ。頭を回して足を見る。白い毛に覆われた長くしなやかな猫の後足。自分の顔に触れてみる。肉球に触れる鼻先には、長い猫のひげ。ベンチの上で私は呆然と座りなおす。猫のきちんとしたお座り。
「一体どうしちゃったの」
独り言を言ったつもりだったが、喉から押し出されたのは
「ニャーン」
と言う弱々しい鳴き声だけだった。

 人の気配がした。
砂を踏む足音がいくつか聞こえた。
 軽やかな小さいゴムの靴の音と、ヒールの低いミュールの音と、大きなスニーカーの音。
「パパ!ほら、猫!」
駆け寄ってくる小さな足音。
「ああほんとだねえ。ベンチに座ってるよ。人間みたいだね」
笑いを含んだ優しい良く通る声。
「ほらほら転ぶわよ!気をつけて!」
心配そうな女の声が追いかけてくる。
つまづいて転びかけた少女を軽々と抱き上げ、男は私をそっと覗き込む。
「可愛い……」
少女が溜息をつくようにそっと言って、私の頭に恐る恐る触れる。柔らかく小さな指が頭の紋の辺りを何度もさまよう。
私は思わず「ゴロゴロ」と喉を鳴らす。「ゴロゴロ」なんて。私は一体どうしちゃったの。
「ねえ飼ってもいい?」
内緒話をするように、少女は父親の横顔を見上げる。
「うーん、ママは猫が嫌いだから無理じゃないかなあ」
父親も内緒話のように少女に答える。
「ママー!ママー!一生のお願い!この猫うちで飼いたい!」
少女は父親の腕をすり抜けて、後ろにいる母親のもとへ駆け出した。優しく少女を見やって、それから私をふと見おろした父親の顔を、私はじっと見つめ続ける。
「そんな顔するなよ。悪いけど飼えないと思うよ、うちでは」
父親は私に向かっておどけて語りかける。




(あなたは来てくれたのね。私と気付かないけれど。)

あの人は休日には、家族を連れてこの公園にやってきていたのだと、その時初めて知った。



「パパ!ママが飼ってもいいって!!」
弾んだ声が背後から迫ってくる。
「ええ?どういう風の吹き回しなんだよ?」
あの人は後ろを振り返り、自分の妻に向かって笑いかける。
あの人の奥さんは、優しく首を横に振って
「あなたもなんだかここの所元気がないし。猫が嫌いなのは私だけだから、あなたたちで面倒見てよ」
と歌うように答える。

 有無を言わさずあの人の手が私を抱き上げる。

 懐かしいあのぬくもり。

 私はあの人の頬に、自分の顔をすりつける。

 あの人は無邪気に笑う。

 ああ。
 この人の側にいられるなら。

 公園のわき道にある紺色のスカイラインを見て、あの人の顔がふと曇るのを見た。
もう誰にも運転される事のない、私のスカイラインを。