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月光 1


2001/05/02 (水)

青い色 青い影 どこまでも どこまでも
見上げて手をつないで 倒れてしまいそう

目を閉じたまぶたに すっとよぎる影
大きく円を描く 翼の持ち主

本当は言いたい事が 山ほどあるのに
会えばいつも 抱きしめて 言葉もない

君が横にいる時間は あまりにも短くて
君が私にくれる時間は あまりにはかなくて
どうして君がいいんだろう どうしてここにいるんだろう
問い掛けても 答えはない 春の空

「こっちを向いて どこにも行かないで
ここで私を 見ていればいい
逃げてくればいい 私のところへ」

夢の中で声をあげる 
叫び声は君に届かない
うなされて目覚めれば 君はまた彼方

青く光る 青く光る
春の色が 翼を抱いて
飛び立てる最後の力を 奪っていく


2001/04/30 (月) 無題

あなたのあたたかい唇を 思い出して幸せな眠りにつく
優しいささやきを抱いて 明日を目指す旅に出る
出会ってしまったことを もう悔いたりしないで
ただその瞳を見つめていける 自分だけの強さが欲しいから

あなたが持っている日常を 羨ましいと思わなくはないけど
私でしか愛せないあなたの顔がある
私にしか見せないあなたの顔がある

照れ隠しもいい訳も要らないから
黙って抱きしめて どこへでも連れて行ってよ
もう裏切りなんて 怖くないから・・・


2001/04/28 (土) 坂道

あの坂を下ると あの人の横顔が 待っている
夕暮れの街灯りの日も すっきりと晴れた朝も
肌寒い霧雨の午後も あの人はそこにいる

柔らかい指が 繊細に宙を切る 私へと伸びてくる
いつも少し素直になれない 最初の瞬間を振り払うように

あなたが私に求めるものと 私があなたを欲しがる訳は
違うものなのでしょうか? 同じなのでしょうか?
遠くを見ているあなたに 問い掛けたくて

あの坂道はまるで 二人を見下ろすようにそこにある
遠い峰を幾重にも連ねた 影絵のような景色
二人の行方を見定めるみたいに 私を送り出す道

重ねている手のひらが そっと離れる瞬間
ちぎれていく感覚 胸の奥から込みあがってくる
ガラクタみたいな感情の波

二人が離れると同時に 坂道は上り坂へ変化する
あなたの後姿が 下り坂へ飲み込まれていく
私は一人 この坂を 登りつめていく

どんなにどんなに あなたが遠くても
私の心はここにあるから そっと置いてあるから
またきっと あなたはここにいてくれるよね
離れる痛みを押し殺して あなたを見つめている
あなたを 信じている


2001/04/20 (金) 砂の上

この愛はまるで 砂の上に築いたお城みたい
いつか崩れる すぐに錆びる
それでも始めてしまった二人
  
もどかしく伸ばした指を そっとかわす優しさも
今は急き立てるだけ 今は苦しいだけ
だから何も言わずに 激しく抱いてくれればいい

傾きかけた砂のお城を 見上げて立ちすくむ
波音は何度も 波音も途切れて
この身にふりそそぐ 崩壊の瞬間を思う

ゆっくりと風化していく あなたの記憶
私を通り過ぎて行く 私を忘れ去って行く
今ここにある 暖かい腕も 歴史の彼方へ飛んで行く

冷えた足先を 砂の中へもぐりこませる
ひんやりと 黒い砂 ひんやりと 通る月
何処へも行けない私が 葬られる場所

砂のお城が崩れ去る時 あなたは私を忘れて逃げていく
ああ良かったと 立ち去る靴音
私は1人で聞いている 波打ち際で

あなたが何処かへ去った後にも
私の波音は続いていて 何処へも行けない私は
1人崩れた砂を かき集める

もう2度と戻らない形を 取り戻したくて
そっとこの指でかき集める あなたのいないお城を


2001/04/17 (火)

声にならない声がある ガラスの向こう側に置いていかれた
子供のように無力な そっと指に力を込めれば
あっけなく消え去ってしまうような はかない声

風が強いから 今日は叫んでも無駄だと
通りすがりの旅人が ささやきかけていく
あっという間に空気にさらわれて
どこへともなく 連れ去られる 小さな声

叫んでも その大きな希望の太
知らん顔で遠い場所を ゆっくりと通り過ぎるだけ
声はまた どこかへと 追いやられる

声にならない声を 喉から押し出してみる
ただの空気の塊り よどんだ空を変える力もない
涙がにじんでも どこへ行っても 
誰も聞いてなんかいない 誰一人も

私がどこへ行けるかは もう誰にも分からないはずだけど
それでもいい 落ちて灰になっても
喉を振り絞って叫ぶ 何もかも届かない思いだとしても


2001/04/17 (火)

好きだと言った瞳は 嘘じゃないと信じてた
嘘をつける人じゃ ないと思い込んでいた

思い上がりかな 勘違い
あなたは私の 知らない女のところへ
そっと出て行く そっと出て行く

馬鹿なのは私だけだった 何も知らないのは
知らずに 愛してた 知らずに 抱きしめていた

どうか あの人を嫌いになれる 魔法を
どんな形でもいいから 私に教えてください

ちぎれて飛んでも 構わない
ただ この胸の痛みを 麻痺させてくれるのならば


2001/04/12 (木) 帰り道

少しだけ 元気のない あなたの声が聞こえる
夜の道を 一人帰る あなたの背中を思う

あなたの身体を そっと包む毛布になれたら
何も言わないで 寄り添っていられる存在になれたら

戦いはいつも 足元にあるから
時には疲れて うずくまる事もあるだろう

あなたの隣で 歌を口ずさむ
あなたがそっと 眠りに落ちるまで

どこへも行かないで あなたの側にいるよ
あたたかいコーヒーの 湯気みたい
あなたの喉を そっと癒すから
声を枯らした 今日は忘れて
あなたの日常を そっと解き放って

2001/04/07 (土) 何も

繰り返し鳴る電話を エスケープして抜けて行く
繰り返される日常を スキップして先へ行く
つまらない事にも 心を動かされている自分が
情けない時もあるけれど それが私 変えようがない

求めるものが手に入る 今の自分も好きだけど
何一つ持っていない あのころの自分がなかったら
ここにはいない ここへは来れない 全部運命

なぜ欲しいの?なぜ捕まえたの?
問いかけに答えはない
なぜ逃げるの?なぜ飛ばないの?
もうここから先は長くないから

いつもどこかで怯えている 小さな心の影を
無くしたくてしかたがない
だけど 光がある場所には 必ず影が生まれるのだから

いつでも 人ばかり優先 私はどこにいるんだろう?
優しいフリはもうやめよう 優しくもないくせに
電話が鳴り終わったら あなたの住む町へ行く
何も持たずに 何もない私で


2001/04/06 (金) 流花

その腕が私を選び取って 抱きしめているわけはきっと
私にはわからない事なんだよね わけなんて無いのかもね
いつまでもここに居られるはずもない
雨がやめば 出て行くしかない 戻るべき場所へ向かって

心を許しあう事を 何よりも必要として
お互いが誰かなんて 関係なかった
濁流に飲まれるみたいに 私たちは運命に逆らえなかった
自分のみじめさも 絶望も どこかで一番じゃないと
確認したかっただけ 側にいたかっただけ

言い訳しながら 迷いながら 歩き出す2人
投げ捨ててもいいはずの想いが
いつの間にか もうあなたじゃなきゃ
意味の無い毎日に すりかわっている

冷たい夜の桜が ぼんやりと浮かび上がる
もう傷つくのは恐くないよ 目の前にあるものは何一つ
だけど誰かが 傷つく事はひどく恐い
誰かを傷つけるくらいなら この胸に傷を受けるほうが
楽だってことに 気付き始めてる

何も感じないのに 涙が落ちていく
何も愛してないのに 心がきしむ
何かが私を突き動かしてる
あなたしか私を止められない

あなたにとっての 私が特別ではないと
何度も言い聞かせたのに ここまで来たよ
流れ着く先はどこだろう
今は目を閉じて 流れに身を任せていたい


2001/04/03 (火) 側にいるから

冷えた体を 温めてくれる 優しい手を
こんなに頼りにしているのは 何故だろう
見つめて静かに語りかける あなたの声を
この胸に受けていると 震えていたさっきが
まるで嘘の様に 力が抜けて行く

若草色の 春の緑を たたく音がして
二人を隠す 白い霧が 辺りを包んで
もう何も欲しくないと 抱きしめあった夜が
ゆっくりと 明けていっても

海が見ていた 立ち尽くす二人は
きっと 遠い夕日の様に
ゆっくりと 溶けていくだけかも知れない

夜の町が味方で 二人を闇で隠しても
ひとたび離れてしまえば また
胸を焦がす 激しい思いで お互いを傷つける

空へ向かうような 天上の道
二人で見下ろした あなたの住む町
幻の様に 横たわる 優しい時間

あなたが涙を嫌いなことも
あなたが笑っていたい事も
全部知っているけれど

今はあなたの愛が全て あなたが支えてくれる日常
あなたがどこにいても この心を 捧げていたい
甘えられる腕が 私にはなかったことを
そしてそれが とても欲しかった事を
あなたが教えてくれた あなたが叱ってくれた

こんなに苦しくても あなたの言葉が
私を支えてくれているよ
「いつでも側にいるから・・・」
たとえいつか 幻と 消えたとしても・・・


2001/03/29 (木) 花時計

薄紅の花を散らす 雨はどうしてこんな日に
思いが募れば 駆け出す衝動を抑えられないと
分かっているくせに 落ちてくる 寒い雨

その瞳に映る光は 私を見ているけれど
私の奥に有る 銀の針のような 
小さな痛みは あなたにはわからない

この髪も 肌も 指も 唇も 匂いも
あなたの腕が つかんで離さなければ
永遠にここに有るものなのに

うっすらと煙る 春の雨が去れば
また暖かさを増す また時間が進む
動かない心を 抱いたあなたを 置いて

静かな雨音に誘われて 私の心は時を刻む
動かない心を ゆっくりと 解きほぐす
その魔法をすこしづつ 信じ始める


2001/03/26 (月) 落ちる

心が音をたてる 心が崩れていく
平静を装いながら 静かに落ちていく
あなたを思う心に 嘘はないけれど
心がきしんでいる 心が螺旋を描く
冷たく死んだ画面 そっと触れていく
どこか遠くへ行こう どこへでも行こう

流れていく風景を 横目で見ている
心が何も感じないことを そっと確認している

2001/03/24 (土) 香り

彼の香りに似た香水を 今日だけはまとった
彼にまとわりつく私の香りを そっと消そう
手を触れるのもためらう 暖かな午後

そっと腕に抱いた 小さな花束のような
愛の言葉が消えないうちに 出かけよう
彼の足元に転がる日常は 私には手を出せないし

彼の香りを思い出して そっと寝返りを打つ
彼の腕に抱かれている はかない妄想

また会えるよ また来るから 言葉に出来ない二人
側にいたい あなたの香りに 侵されて
どこへも行けなくなるくらいの 口付けをして


2001/03/22 (木) ねえ

ねえ たとえば こんな風に 穏やかに話している
その 瞬間さえも あなたは忘れていくのかな

追いかけていった 私の心さえ いつか忘れて
記憶が蒸発していくのを 気にも留めないのかな

すれ違う車に 気を取られて あなたが言った言葉を
私はどうやって この胸に 閉じ込めておけばいいだろう

ねえ あなたの 暖かい胸に そっと抱き締められて
その 瞬間さえも いつかは思い出になるのかな

一人で生きて行けるから それが私の 強がりだと
あなたは いつまで 優しく諭してくれるのかな

綺麗に着飾った ガラス玉みたいな 女の子達
街にあふれている情報を かいくぐっていく

幸せなんて 口にはしない
おもちゃみたいに 見えるから
幸せかと聞かれたら ちゃんとその目を見て
悠然と微笑んでいられるよう

ねえ それでも あなたの声を 私は多分忘れない
「どこにいるんだ?」優しい問いかけ

何度でも 記憶が繰り返す あなたの全て
あなたが忘れ去っても 私の命に 刻まれたあなたの全て


2001/03/20 (火) 朝日

あなたの側で 目覚めて 
眠りに落ちたことを 初めて知った

震える体を そっと抱きしめて
優しくささやいて 癒してくれた

あなたの為に 私 何ができるだろう?
あなたの側にも 居られやしないのに

そっと立ち昇っていく コーヒーの湯気
その向こうに あなたがいるのは 
幻の様にはかない時間だけ

夜を越えて 光を浴びたら
消えてしまうのですか?
この愛とも呼べない 二人の時間は


2001/03/19 (月) 春の雨

この空が あの人につながっているなんて
一体どうしてわかるだろう?

途切れ途切れの電話の声に
一体どれだけ あなたの心が動くだろう?

春の雨が あなたの肩をぬらしていると
携帯は伝えてくれるけど
あなたの体は 動かない 私への道を 選ばない

気まぐれを装って あなたはそっと 笑って見せる
抱き寄せても 抱きしめても あと2時間
その後には あなたは 遠い町へと 
そっと吸い込まれて 帰ってこない

          
あなたは一度も 私の胸では 眠らない
こんなに疲れて 心が 雨にぬれていても


2001/03/18 (日)

細い雨の糸が 白いカーテンをひいて
2人を隠してくれたのは ほんの思いつき

あの日まで2人が 出会わずにいたこと
切ない思いで 悔やんでみるけれど
あの日より もっと前に 出会っていたら
多分恋は やってこなかった 今はわかる

雨は去って 北風はやんで 
触れる指が 暖かくなっていく
花の陰で 息をひそめて
春は正気を 失っていく

優しい笑顔は もういらないから
そっと 側にいて 何も持たずに
そっと 握って 赤く染まる指を


2001/03/13 (火) 漂流

あなたの瞳に 淡い灯りが映って 星みたいに 見えた

心が こんな風に 素直に動き出したら 何も恐がらなくていい

冷たい夜の真ん中で 二人だけでいるから

全部わけあっていこう 毛布も コーヒーも キャンディも

そう言う風に 2人だけで 漂流する夢 妄想に近い夢

ほんの少しの自由を終えたら 夢を抱いて ベッドにもぐりこむ

背中から抱き締めた 温かい夜の 感触を そっと反芻しながら


2001/03/11 (日) うた

遠い空に手を伸ばそう
何もつかめなくても

星は指先をかすめて 流れていくけれど
太陽は 髪を焦がすけれど

冷たい雨が 肩をたたいても
風の強さに 涙がにじんでも

ただ顔を上げて 歩いていよう
あなたが たとえ ここにいなくても

あなたを求めている誰かが
あなたにしか 守れないのなら

あなたが旅を拒んでも
私は許せる気がするから

どうか
私に嘘をつかないで

嘘をつきそうになると
唇をかんで あなたを思う

傷ついてもいいから
本当のままで

手を伸ばしていよう
あなたの背中に届くように

届かなくてもいいから
そっと 伸ばしていよう


2001/03/08 (木) 十六夜の月

君の声が 聞こえてくる
遠い月の向こう側から

青白い光が 屋根を照らしたら
もうきっと 何も見えなくなるだろう

君の声を探している もう千年も昔から
本当は探してた 今まで気がつかなかった

月が見ていた 今日の二人を
月が見ていた あの日の二人を

君がためらう訳を 歌にたくして
それがどんなに 切ない恋でも

その歌を口ずさみ 今歩き始めた
引き返せない 出口もない 明かりさえ
求める事のできない この道を