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爪ほどのコオロギ太陽浴びながらおずおずと行く先を知るよに

夕立はさめざめと降り逃げて行く濡れたジャケット笑うみたいに

逝く夏を追いかけていく子供たちココアの肌をわけてもらおう

欠けている能力棚にあげまくるつまらぬ客はまたつまらぬ男(やつ)

何回もタイプミスして打ちなおす進みたくない気持ちのままに

小走りに会議室出て窓見れば母によく似た眉間皺の我

2001/08/28



携帯の声はあんなに不機嫌でなのに優しい目に侵されて

居る時が多くなるほど秘密は減りだから知りたくない事を知る

みつめあう目もそらせずに動けずに夜のプールへ身を投げるよな

ゆっくりと辿っている細い指先それだけなのに記憶も薄れて

2001/08/23



何故一人耐えられないかと責められて沈みかけてる足元を見る

「出来得る事はすべてした」と冷たき君の声さえ今は救いで

死んでいく心と体を携えて一人行く道恐怖におののく

病室の白き壁に額つけ電源オフの携帯抱いて

ぽつぽつと目の前過ぎる蜻蛉は愛しい命の数に似ていて

灼熱に焼かれる想いを救うのはこんな時でもあなた一人だ

心配と誤解と揺れる盆の宵責める言葉に胃はえぐられて

車から手を伸ばして触れ切られた夏草の刃彼女を思う

誰の目に触れることなく死んでいく野生の向日葵その美しき事

2001/08/16



暖かき父の手によって結ばれた リボンをほどき 川面へ放つ

振り返り女は少女を取り戻す 父の心を今更欲しくて

恋を経て亡骸として戻っても握り締めてる 色褪せたリボン

2001/08/11



存在が透明になる遠い町 犬と目が合うふと色がつく

太陽をつかんで眠るこの夜も 月の吐息はこの髪揺らして

2001/08/10



街の灯はまがいの太陽騙されて蝉時雨降るアスファルトに堕つ

羽もがれ 足も1本欠けてても 蝉時雨は夏歌うプライド

母の腕つかんでうつむく夏の子に水しぶきぱしゃり涙がぽろり

待っていようびゅんびゅんいってる夏風がやがて嵐を連れてくるまで

プラチナの月に見られて頬染める君が指の行方を確かめ

はずされた眼鏡は「かたん」とテーブルで二人の恋をひやかしており

柔らかく眉目に触れる感覚は遠い母胎に帰るまじない

目を閉じて甘露を味わう君の上 そっと重ねた夏咲く花びら

2001/08/09



サングラス少しずらして 空を見よう あの雲は彼の想いかも知れぬ

夏が来て春の落し子青々と 思わず抜き去り捨てたくなるほど

君が告ぐ「さよなら」にすっと冷めていくたんぽぽの綿毛舞い落つ速度で

2001/08/05



「会いたいね」同時に口にするくらい会えない時間が二人の磁力

見上げてる君の瞳に映る吾の動きを止める柔らかな抱擁

雷雲に守られて今抱き寄せリ求める声をかき消す今夜

矢のような激しき雨が突き刺さるこの肌に残る愛の残骸

2001/07/26



首筋に落ちて行く汗太陽の君の手が焼く 背中も胸も

茜色あの山の端のすぐ真上 そこに真夏は絶望を置く

背伸びした向日葵は今うなだれて見上げる大地に種落しゆく

2001/07/25



熱風の吹きすさぶ夏に 深呼吸 酸素濃度の薄いこの街

髪を上げデスクに向かう首筋にひやりの冷気は クーラー?くちびる?

体温を2度上回る高気圧 笑顔も溶けて落ちていきそう

炎天を味方につけた少年よ 褪せることなきまぶしい情熱

熱帯夜「お帰り」と笑う犬の尾の優しい横揺れ心を潤す

2001/07/13


音もなく空に散る花 星空の悲鳴のように爆音が追う

川の音(ね)を向こうに聞いてマッチ擦る懐かしき声ロケット花火

暗闇に火薬の匂い放置して線香花火が見てた口づけ

りんごあめ わたがし きんぎょ ヨーヨーつり ひとつたりない きみがいない

艶姿「旦那に見せるよりも」と 笑い皺さえ美しき友

2001/07/10



あと少し傾けたなら触れるのにもどかしく待つ君の唇

雨が降るような柔らかな感触 千年前から待ってた口付け

求めても最後のキスが1番好き すれすれの意識失いそうで

強張った体をほぐす唇の その味を夢に見る午前4時

2001/06/26



白き絹纏いて君へ急ぐ道 迷い道はただあなたへの道

寒くても誰に見られてもいいから しろつめくさの上で抱いてて

霧の森その暗き道戸惑うは 吾が恐怖心気遣うあまりに

薄絹の雲の衣を脱ぎ捨てて 太陽現る日暮れぎりぎり

わかるからもう言わないでこれ以上 君の体温感じていたい

相愛は美しき事なれど我かなわぬ想いで汚れゆくだけ

しっぽだけ見せている月曇天のその淡き色も心撫でゆく

苦しみも乗り越えるだけの強し愛振り回されても無視されてても

2001/06/25



いつまでもみずたまりのなかしゃがみこむ しょうじょのかげがいまもぬけずに

電話ごし逃げ腰の駒のいななきか 仕事仕事と言い聞かせるけど

遠くまでただひたすらにまだ遠く それが君との距離と知るまで

2001/06/21



地の価値を映す色彩あじさいの濃い紫が繰り返す道

目を奪う鮮烈な白の一株はまるで恵みの雨を待つよう

潤した大地に未だ染み込まず激しい嵐の痕残る首

日を避けて自ら望んで枯れたよな地上2センチもうすぐ落ち逝く

2001/06/20



愛しいと思う気持ちが増えすぎて幸せさえも手放す瞬間

現実があるから夢が美しい現実のなんと強いものかと

その心占める私の割合は 1/4 それともそれ以下?

夜明けまで待っていろよと言われたい 今夜あなたが誰を抱いても

2001/06/16



料理より少し近しい君なれど 仕事よりまだ遠くてもどかし

まばたきを忘れて見やる窓の外 恐らく何も見えてはいない

後悔を口にするより口づけて 一言も惜しい一瞬も惜しい

さらりと降ってすぐ乾くと勘違い 時間をかけて愛しくなるとは

心配とわがままとふたつ揺れている アイスティーを無言で飲み干す

矛盾だと問い詰めた君に問い返す理路整然と語れる愛なの?

柔らかな指先にそっと遊ばれて海原に揺れる二人でおぼれる

人魚姫2本の足をあげるから2人を光る泡に溶かして

冷静に見下ろしている大人たち同時に子供の笑顔でじゃれあう

いつだって「じゃあね」は上手く言えなくてシーツに隠れて笑顔の準備

2001/06/14



斬りつける6月の雨の寂しさよ裏切りの跡無残に残りて

何年もかかりて築いた城なれど嫉妬の輩は一夜城かと

クレセント描いて落ちる雨だれはこの指先を何度も叩いて

2001/06/06



かの人と肌を合わせし君なれば 笑っていても嫉妬の炎

誰彼と飛び回る羽持たぬ今 飛んでゆく君 見送る寂しさ

分け合った寂しさはまだ胸におり君の心をつなぐ術なく

細い糸切れぬようにと手繰り寄せ悪い予感を振り払う夜

茜色シフォンの雲の向こう側気の早き月そっと覗いて

君が今どこで何をしていても 揺らぐ事なき思いは確かに

柔らかく握り締めたる指先にふわり伝わる愛しい気持ち

月はまだ満ちてはおらず人待ちで偶然に近い再会祈る

現実の冷たき壁に追いつめた震える魂 君が拾いて

2001/06/03



「お帰り」と出迎える人の暖かさ 君の大きさ語るに足りる

嫉妬する男の視線をかわしつつ秘密の会話のなんと楽しき

沈黙の時の流れは仮想の間 それでも君の不在は寂し

笑顔さえ目に浮かぶよな真夜中の 画面通した君との再会

2001/05/29



絶望と楽天主義が交差する「女の我侭」君は言うけど

窓際のテーブルごしの横顔は六分の一だけ隠した本音

傷つける傷つけられるいつだって愛の価値観合わせる作業

「さようなら」さらりと口に出来たなら明日はもっと良くなりますか?

少しづつ変わりつつある身と心 誰も知らない 誰にも言わない

2001/05/20



しっとりと濡れゆく愛の幻を例えるような夕暮れの雨

音は無く姿も無くて気配だけ一人のオフィスで小さな不思議

はずされた指輪をさぐる無意識にもう二度とない短き楽園

涼やかな声に隠れた疲労感手を差し伸べる振り払われても

紫の母の育てしスイートピー雨を吸い取り風をきりつつ

2001/05/16



双頭の異常と誰に見られても二人きりならそれもまた良し

孤独の影見るに見かねて伸ばす手のなんと罪深く弱きこと

2001/05/10



緑色溶けていきたい絶望を語らなくても君は気付いて

冷たくて硬い手のひら握り締め春の思いで暖める君

あたたかな抱擁くちづけ何度でも思いがけない優しさ受け止め

稜線がかたどる君の故郷をただ二人で見る静かな落日

夕暮れにそっと振り向く君の影たった一人の家路は寂しく

2001/05/06



君の目がはじめて笑う気がしてる雨音近し短き再会

触れたくて伸ばした指をからかいて子供のように弾ける笑顔

吾が涙嫌いし君のわがままもその笑み得るなら耐えて笑おう

抱き寄せて柔らかな手に遊ばれて見上げるこの目連れて行く君

あたたかなぬくもり果てて離れゆく君の笑顔に応えられずに

「また会える」透き通る声背に受けて淡き緑の春が暮れゆく

漆黒の澄んだ瞳をくれる人誰知らず今微笑み灯して

2001/05/01



毛布からのばした手首とらえられ夢から覚めぬ 君のくちづけ

ひんやりと春の早朝目を覚まし小さく眠る君に寄り添う

カーテンの隙間の太陽まっすぐに誰の肩にも光をおろして

抱き合ったその直後でも傷つけて恋の刃はいつも両刃で

まだ何も知らないような新緑も齢五十の幹に宿りし

春の度初めてのような薫風と色彩散って胸ときめかす 

2001/04/18



君の香の風吹き抜けて空へいく君の日常見下ろしたくて

その声が何気なく言う一言でこの胸裂けて噴出す感情

どうしても手に入らないものというその現実が突き動かす今

エゴなのか悲しみなのか愛なのか分からなくても抱き寄せる花

君の目に見つめられれば膝を抱きただうつむくしか手段がなくても

2001/04/08



陽光はその肩に今降りてきて天使の羽を縫いつけていく

走り出す2人を乗せて春光路連翹なでる車は走る

空に今一番近い場所にいて微笑む横顔私の太陽

優しき手見えない場所で守りおりその愛に触れた瞬間の炎

2001/04/04



音もなく散る花びらのひとひらは地に落ちてなお桜のプライド

急ぎ足信号待ちで止められてわずかほころぶ花に魅せられ

どの人もふうわり笑う並木道老いた肩にも幼き手にも

冬はまだその手を伸ばししがみつく風に胸張る春の使者かな

2001/03/24



きらきらと ほこりひかりて きゅうじつの ふとんのにおい すいこむしあわせ

携帯でつながる声を頼り来てドアの向こうの待ちきれぬ笑み

紫の声洩れぬよう唇でふさいだ君の優しき瞳

2001/03/20



この空に果てなく続く連続の雲の模様をただ眺めおり

いつ果てるこの上り坂うらみつつ つま先見つめ耳をふさいで

その声が優しく降りる午前2時静寂は今愛を語りて

2001/03/16



背を向けて立ち去りたきはみな同じ後味悪しあと汚す鳥

烈風の刃を受けて一人立つ君の背中に手をあてたくて

語らいの片隅にある不安感今は分け合いせめて守らん

2001/03/14



この空の向こうに今も白き月重さに耐えて沈み切れずに

その髪に触れて溶けたる春の雪冷たい小指絡める間もなく

2001/03/12



黒髪を風撫でる午後校庭で細き少女の握る鉄棒

この声よ届けと喉を振り絞る失恋に似た 卒業の歌

白き峰微かにのぞく学び舎の屋上に立つ恩師の白髪(しらがみ)

いつの日か旅立つ日さえ知らぬまま桜の枝は今年も芽吹いて

銀の月照らすは春の花灯り見上げる君の横顔いとし

何度でも求めてやまぬ心あり夜にまぎれて引き寄せる指

舞う雪にたとえた花びら今手折り夜露に濡れて咲く時を待つ

何故嘘を嫌いなはずがその言葉笑っていても耳ふさぎたし

2001/03/10



正直な打ち明け話は好きだから それでもやっぱり聞きたくなかった

銀の糸紡ぎて春は訪れりこの暖かき雨の一日

2001/02/26



点々と紅きともし火宿る木は春を告げつつまだうつむいて

電話さえ疎ましくもある雑踏でただ君だけを求めて歩く

2001/02/19



もう今はセピア色なり初恋の胸打つ文は「愛しい」とだけ

2001/02/08



狂おしく求めて果てぬ思いさえ疑えば褪せあきらめれば褪せ

2001/02/03



遠き世の声さえ届く猛き峰胸打つ理由は捨てきれぬ夢か

2001/01/24



短くもうれしき再会携帯の声に重なる君が微笑み

水鳥の翼は強し憧れぬ凍える恋を抱きし我らは

唇に移りし紅を気に留めてこの指伸ばす なんともどかし

落日に君が思うは待ち人か甘い匂いを煙草で消し去る

紫の水面に映りしこの愛を優しき瞳で「嘘」と言ふ人

2001/01/15



夢に見て覚めても幻追いかけてつまづく体雪よ隠せと

足跡を振り返る道雪景色かの人の靴は別の道へと

2001/01/08



てっぺんのひとつ星かなその愛は ありふれていて きらめいていて

2000/12/24



寒桜淡き陽光身にまといまた会えたねと笑みも輝き

2000/12/17



冬の花その散り際を目で追いてただ無力なり手も貸せぬ身は

2000/12/14



金扇風に舞い落つ並木道 強く握った指を信じて

2000/12/5



常緑の強き命に縁取られ 錦秋深し夢の葉落ちぬ

2000/11/30